恋した人魚が流した涙が宝石になった。そんなロマンチックな言い伝えをもつアクアマリン。「海の水」という名の通り澄んだブルーは、かのマリーアントワネットも虜にしたと言われています。そんな宝石の中でも、特に深い色をもつものだけに付けられる「サンタマリア」の冠。しかしその色のアクアマリンは、年々希少性が増し、買付けが難しくなっています。

宝石の基本情報
・誕生石 / 3月
・石言葉 / 聡明、勇敢
・屈折率 / 1.577-1.583
・モース硬度 / 7.5-8
・化学組成 / Be3Al2Si6O18

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COMING FROM

多数の国で採掘されても
依然、希少なサンタマリア

20世紀初期、ブラジルのミナス・ジェライス州サンタマリア鉱山で採掘されたアクアマリン。その中でも深く美しい色合いをもつものだけに、鉱山名を冠した「サンタマリアアクアマリン」と名が付けられました。2015年頃までは、ブラジル産の良質なルースを買付けることができていましたが、年々その数は減少。現在では、かつてのような色には滅多に出会えません。

そんな中で、1991年から採掘が始まったばかりの新しい産地・モザンビーク。かつてのサンタマリア鉱山のような、色が濃い非常に良質のアクアマリンが採掘されたことにより「サンタマリア・アフリカーナ」と名づけられ、これが「濃い高品質なアクアマリン」の代名詞となっています。それでも、依然「サンタマリア」と名が付くものは希少であることには変わりありません。

BUYING STORY

海外でも、日本国内でも
見つけたら即決する宝石

「サンタマリアアクアマリン」の買付けは、ブラジルから比較的近いアメリカ・ツーソンの展示会で行うのが、私たちの定番でした。けれど、ここ数年はブラジルの採掘量が減少しているせいか理想的な色のルースに出会うことは難しく、ツーソンまで足を延ばしても何も収穫なく帰国することも少なくありません。そのため現在では、海外国内問わず、創業当初から築いてきたあらゆるネットワークから買付けを行っています。それでも安定的に仕入れるのは難しい。だから、美しいサンタマリアを見つけたら、悩むことなく買付けます。

CAREFUL ABOUT

まるで深い海のように
吸い込まれそうな青
市場に最もよく出回っているアクアマリンは、淡いブルーの宝石。一方、アフリカ産の中には濃すぎてグレイがかったものも見かけられます。私たちがこだわるのは、そのちょうど中間と言えるカラー。深さのなかにも、いくつものブルーが感じられるルースだけを買付けています。
石の奥までのぞき込めるほどの
透明感
肉眼でのチェックのみで選別されることが多いカラーストーン。けれど私たちは、10倍ルーペを使い内包物や傷をチェックしています。完璧にクリアなアクアマリンは、その名の通り海の水をたたえるかのように輝きます。

Reccomend item

1、宝石の高級感を存分に引き出すため、アンティークを思わせる華やかなデザインの「フルリッテ」。アンティークの装いを持たせながらも、毎日着けたいと思えるファッショナブルさを併せ持つジュエリーに仕上げました。

2、ボリューム感は抑えて、あえてミニマルに。毎日、朝から晩まで愛用できるデザインに仕上げた「ソルベ」。ダイヤモンドの輝きと相まったジュエルが、耳元を彩ります。

3、11粒のジュエルが指を覆い、1本でも重ねてもサマになる今までに無かった贅沢感の「エマ」。エタニティという形でしか味わえない、この贅沢をどうぞお楽しみください。