宝石の奥底から湧き上がってくるような虹色のファイアが眩しい青く澄んだ希少石「ベニトアイト」。ダイヤモンドよりも高い分散率(光が様々な色に分かれる現象)を持つため、7色のファイアを見せるその煌きはブルーだけでなく、ワインレッドのようなテリをみせます。多色性ために角度によって透明にも見える特性があります。1907年の発見時にはサファイアと思われていましたが、実はトップクラスのサファイヤよりもなお珍しい希少石中の希少石でした。唯一の鉱山もすでに閉山しており、これ以上新しい原石が採掘されることはなく、幻の宝石となりつつあります。

宝石の基本情報
・誕生石 / ー
・石言葉 / 自信、希望
・屈折率 / 1.757-1.804
・モース硬度 / 6-6.5
・化学組成 / BaTiSi3O9

COMING FROM

求めても手に入らない
希少の中の希少石

アメリカ合衆国カリフォルニア州サン・ベニト郡のディアブロ鉱山からしか採れないベニトアイト。その唯一の鉱山も2005年に閉山してしまいました。今では世界のジュエリーショーでもほとんど買付けることができない超希少な宝石です。

もともと大きな原石が取れないため、流通しているのは小粒のものがほとんどです。さらに、小さくともしっかりと色がのっていてかつ透明度が高い、そして美しいファイアを見せるピースを探すのは現在では非常に困難となっています。

BUYING STORY

時が経つほどに難しくなる
高品質ルースの買い付け

宝石の鉱山では通常、美しい原石から先に採掘・販売する為、良質な原石はあとになればなるほど、どんどんなくなっていってしまいます。さらに世界で1つしか産地のないベニトアイトのような希少石は、コレクターにも人気があるため、競争率はどんどん上がっていきます。けれど、宝石との出会いはいつも運命的。日本国内のある展示会で偶然立ち寄ったサプライヤーのブースにあったのが、青にも藍にも菫色にも見えるような美しい発色、透明感も申し分なく、ダイヤモンドのような7色のファイアが煌めく高品質ルース。数年前に仕入れられたルースだったにもかかわらず、私たちが見つけるまでなくなっていなかったことも奇跡的でした。

CAREFUL ABOUT

煌めくロイヤルブルーの中の
青紫のゆらめき
ロイヤルブルーと虹色のファイアが美しいベニトアイト。サファイアよりも明るく澄んだ青は時に濃淡や紫のニュアンスが入り混じり、別格の輝きを見せます。サプライヤーが持っていた良質のルースのロットの中から更にテリが強く発色が美しいものを厳選しました。
透明度と輝きを併せもつ
極上のベニトアイト
ベニトアイトは硬度6-6.5と宝石としては硬度があまり高くない宝石。そのためインクルージョンが多く含まれる傾向があるのですが、ビズーでは、透明度が高いルースを厳選し買付けています。さらにダイヤモンドを凌ぐ屈折率と複屈折(カットが二重に見える特性)を最大限に活かすよう、優れたカットが施されているものをしっかりと見極めています。