新たに8月の誕生石に!スピネルってどんな宝石?

ビズーでも数年前から扱ってきた「スピネル」が8月の誕生石に加わりました!でもスピネルってどんな宝石なのでしょう。今回はスピネルの由来や伝説、価値などをまとめてみました。最後にはスピネルクイズもあります!お楽しみに!

 

スピネルの由来

スピネル由来には2つの説があります。1つ目は結晶の形から生じた由来です。別名「尖晶石」とも言われるスピネルは、ピラミッドの底を2つ合わせたような八面体の結晶で産出されることがあります。この八面体の結晶がトゲを思わせるような形であることから、ラテン語でトゲを意味するスピナ(Spina)、そこからスピネル(Spinel)と呼ばれるようになったと言われています。他にもダイヤモンドなどが、スピネルと同じ八面体の結晶で産出されることで有名です。もう1つは色から生じた由来です。スピネルは真っ赤な発色のものを産出することがありますが、その色合いが鮮やかな赤い火花のようであることから、ギリシャ語でそれを意味するスピンタリスからスピネルと呼ばれるようになったとも言われています。

 

スピネルは「変装の達人」

スピネルはその鮮やかな美しい赤い色合いから長い間、ルビーとして認識されてきました。レッドスピネルの赤い色味は、ルビーにも含まれるクロムに由来し、さらにルビーやサファイアなどのコランダムが産出される花崗岩や変成岩中から採掘されてきたことから、ルビーとの区別が難しかったのでしょう。そのため長年ルビーとして宝飾品に使われていた宝石が、実はスピネルだったとあとから発覚した事例がいくつかあります。

(画像:サファイアのように見えますが実はスピネル!濃いブルーが美しいです。)

現在では鉱物の鑑定により分類が可能になり、ルビーとの区別ができるようになりました。その方法は宝石の光学的な特徴によるものです。ルビーは複屈折性、スピネルは単屈折性という特徴を持っています。それぞれの宝石にあらゆる角度から光を当て、特別なフィルターを通してその宝石に当てられた光を見ると、複屈折性を持つ宝石は、光線が分かれ、多色の光を放ちます。ルビーであれば、オレンジや紫がかった赤色の光が放たれます。一方スピネルは単屈折性を持ち、光はどの方向か当てても一色しか発生しません。

 

スピネルの歴史と伝説

前述したように、スピネルは長い間ルビーなど他の宝石として間違われて認識されてきたために、スピネルとしての記述はそう多くはありません。ルビーと区別され、スピネルという宝石名が普及したのは約200年前からだと言われています。

(画像:真ん中の赤い宝石が「黒太子のルビー」画像参照元はこちらから)

しかし、無処理のままでも美しい色をもつスピネルは昔から多くの人の魅了してきたようです。宝石として扱われたスピネルの中で最も古いものは、アフガニスタンのカブール近郊にある仏教の墓地にあるもので、紀元前100年前のものであると考えられています。また有名な「黒太子のルビー」といわれる伝説も残っています。このルビーと思われていた宝石は、後に実はスピネルであると発覚しますが、約140カラットもの大粒で、英国にある最も古い宝石のうちの1つとして保管されています。14世紀半ばエドワード黒太子が当時のカスティーリャ国王から譲り受け、代々大切にされてきました。その後、アジャンクールの戦いでヘンリー5世が兜にこの宝石をつけて戦ったと言われています。この戦いでフランス軍指揮官のアランソン公爵から斧で一撃されたヘンリー5世でしたが、この攻撃を兜についていた宝石がはね返し、命を救われイギリスを勝利に導いたと言われています。

 

スピネルのカラーと価値

スピネルには、ルビーのような赤からピンク、オレンジ、黄、グリーン、青、紫、灰色、無色などがあり、色によって価値が変わってきます。スピネルの中で一番価値が高いと言われているものは、ルビーのような真っ赤な発色のレッドスピネル。中でもルビーに間違われてしまうような「ノーブルレッドスピネル」が良いとされています。次に良質なブルーサファイアのような色合いの「コバルトブルーサファイア」、スリランカやタンザニアでこのきれいなコバルトブルーのスピネルが採れるようです。そして次は、あの蓮の花の色を映し出すパパラチアサファイアをも凌ぐ発色のピンクスピネルです。中でも、ネオンを帯びた「ネオンピンクスピネル」の価値が高くなってきています。この色はタンザニアで発見されたときに現地の言葉で「美しい花」という意味の「アヤナ」から由来して「アヤナスピネル」とも言われています。

 

スピネルクイズ

Q1.スピネルの由来で正しくないものはどれでしょう?

A.トゲを意味するラテン語の「スピナ」

B.回転を意味する英語の「スピン」

C.火花を意味するギリシャ語の「スピンタリス」

 

Q2.スピネルと同じ結晶を作る宝石は次のうちどれでしょう?

A.ルビー

B.サファイア

C.ダイヤモンド

 

Q3.スピネルの結晶の形状で正しいものはどれでしょう?

A.柱状 

B.八面体

C.六面体

 

Q4.レッドスピネルの赤色の成分は次のうちどれでしょう?

A.バナジウム

B.カルシウム

C.クロム

 

Q5.次のうちスピネルの特性はどれでしょう?

A.乱屈折性

B.単屈折性

C.複屈折性

 

Q6.14世紀半ばイギリスのエドワード黒太子がカスティーリャ国王から授かった宝石は当時別の宝石として認識されていました。その宝石とは?

A.ガーネット

B.ルベライト

C.ルビー

 

Q7.アジャンクールの戦いでヘンリー5世は兜に宝石を身につけて戦いましたが、伝説ではその宝石は、その戦いでどんな役割を果たしましたか?

A.太陽の光を反射して敵陣を焼いた

B.相手の攻撃をはね返した

C.ヘンリー5世の傷を一瞬で治した

 

Q8.価値の高い青いスピネルは何と呼ばれているでしょう?

A.ロイヤルブルースピネル

B.スリランカブルースピネル

C.コバルトブルースピネル

 

Q9.「アヤナ」とはどんな意味でしょう?

A.美しい花

B.美しい太陽

C.美しい景色

 

Q10.スピネルは何月の誕生石でしょう?

A.7月

B.8月

C.9月

 

いかがでしたでしょうか。答えはこのページの一番下に記載してあります。ぜひ答え合わせしてみてくださいね!スピネルは最近8月の誕生石に加えられ再び注目を浴びていますが、ルビーやサファイアに比べまだまだ認知度の低い宝石です。しかしその希少価値はルビーやサファイアを凌ぐほど!産出量が少なく、良質なスピネルに出会えることはめったにありません。さらに長年コランダムに間違えられてきたほど、その発色や輝きは多くの人を魅了してきました。ぜひ、みなさまもこの機会に、スピネルをジュエリーでお楽しみくださいね!

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クイズの答え

Q1→B Q2→C Q3→B Q4→C Q5→B

Q6→C Q7→B Q8→C Q9→A Q10→B


2週間前

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